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実はストレスはポジティブなものだった?上手な付き合い方を解説!

実はストレスはポジティブなものだった?上手な付き合い方を解説! 書評

「ストレス」って体に良いものなのでしょうか。

どちらかというと、ストレスを感じると疲れるし、体調も乱れるイメージがあるので、ストレス=有害というイメージが強いですよね。

ですが「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」では、ストレスと正しい付き合い方をすることで、より人生に充実感を与えてくれるという内容を説いています。


 なかなか信じられませんよね(笑)

そう思ってしまいますが、さまざまな科学的調査や実験データに裏付けられており、説得力が感じらる一冊となっています。

今回は、著書の多くの調査実験を事例に挙げて、ストレスとの正しい付き合い方について紹介していきます!



ストレスを知ろう

健康心理学者である著者は、長い間、授業や研究などで「ストレスは有害である」と述べてきました。

私たちのストレスに対しての認識も、「有害」というイメージが強いのではないでしょうか。

しかし、ある研究結果をきっかけに、それまでの考え方を見直しはじめたのです。

その研究結果は、1998年にアメリカで3万人の成人を対象に得られたものでした。

 

まず参加者に対して、「ストレスを感じたかどうか」、「ストレスは健康に害をもたらすか」という質問が行われた。そして8年後の追跡調査で、参加者のうち誰が亡くなったかを確認した。その結果、死亡リスクが高まっていたのは、強度のストレスを受けた参加者のなかでも、「ストレスは健康に悪い」と考えていた人たちだけであった。

出典:スタンフォードのストレスを力に変える教科書 

 

この調査の結果、

 

「ストレスそのものではなく、ストレスをどう捉えているかが、健康状態を左右する」

ということが分かりました。

こうした考え方は、従来の考え方と異なるもの。

一方で健康心理学者である著者は、ものごとに対する考え方が健康と寿命に関係するということを、他の事例を通して認識していました。

たとえば

  • 年齢を重ねることをポジティブに考えている人は、ネガティブに考えている人よりも長生きする
  • 他人を信用できると考えている人は、信用できないと考えている人よりも長生きする

といったことは既に分かっていたこと。

そこで著者は、過去30年間の科学的研究と調査の内容を詳細に調べ、データを見直した。

 

そして最終的に、

ストレスとの付き合い方
ストレスを受け入れることが正しいストレスとの付き合い方である

という結論に達しました。



 

ストレスを受け入れよう

多くの人は、ストレスを感じるとパフォーマンスが下がると考えています。

ですが科学的には、ストレスホルモンの分泌量が多い方が、テストの成績がよかったり、仕事の成果をあげていたりということが知られているのです。

 

ロチェスター大学の心理学教授ジェレミー・ジェイミソンは、

「ストレスの効果」を検証するため、大学院進学適正試験を控えた大学生を対象に、下記のマインドセット介入実験を行った。なお学生らはストレス物質の確認のため、模擬テスト前と後に唾液のサンプルを回収された。半分の学生は、試験前に「ストレスを感じるとテストの結果がよくなるという研究結果がある」という、ストレスの効果について書かれたメッセージを読んだ。一方でもう半分の学生は、こうしたマインドセットへの介入を受けなかった。

結果的に、介入を受けたグループは介入を受けなかった対照群に比べて、テストで高得点を獲得した。また介入を受けたグループでは、強いストレス反応が表れた人ほど、テストの点数が高いという傾向が見られた。逆に対照群だと、ストレス反応とテストの点数には関連性は見られなかった。

出典:スタンフォードのストレスを力に変える教科書 

 

つまり「ストレスの効果」についてポジティブな認識をしておくことで、ストレスをうまく利用できたということです。

しかも、実験の3カ月後、学生らが本番の大学院進学適正試験を受験したときも、両グループの成績差は広がっていたのです!

このことから、マインドセット介入が成功すると、その効果は持続するといえます。

自分より大きな目標を持つ

ミシガン大学の心理学者ジェニファー・クロッカーは、

「自分のための目標」を持つことと「自分よりも大きな目標」を持つことの違いについて、文化が異なるアメリカと日本で研究を行った。その結果、「自分よりも大きな目標」とつながっているほうが、精神的に安定することがわかった。

出典:スタンフォードのストレスを力に変える教科書 

 

目標の持ち方が感情に与える影響は、時間とともに増大します。

自分よりも大きな目標と言うのは、「社会のため」「誰かのため」ということです。

 

目標の持ち方

「自分のための目標」を追求している人
⇒うつ病になる可能性が高い

「自分よりも大きな目標」を目指している人
⇒人生に対する満足度も高い

 

さらにクロッカーは、「自分より大きな目標」を持つことの効果を調べるため、実験のなかで、強いストレスを与える模擬就職面接を実施しました。

 

参加者の一部には、面接前のマインドセット介入として、「自分の能力を証明することよりも、“自分よりも大きな目標”について考えて、面接に臨むように」というメッセージが伝えられた。メッセージを受け取った参加者はその後、「自分よりも大きな目標」について、参加者自身で考えてから面接に臨んだ。この面接の様子は録画され、予備知識のない外部審査員によって審査された。最終的に、審査員らは介入を受けた参加者の面接をより高く評価した。

出典:スタンフォードのストレスを力に変える教科書

 

またストレスホルモンの数値を調べると、面接の前に「自分よりも大きな目標」について考えた参加者の体には、脅威反応がほぼ起こらなかったことがわかっている。

考え方の転換が、体のストレス反応にも影響したということですね。



ストレスと成長思考

「成長思考」とは、ストレスが多いときでも、「人間には成長する能力が備わっている」と思えることです。

ここで強調したいのは、

「つらい経験から得られるものがある」

といっても、それは強いストレス体験そのものから来るわけではないということ。

逆境による苦しみを、意義のあるものに変換する力こそが重要なのです。

 

ニューヨーク州立大学バッファロー校の心理学者マーク・D・シーリーは、逆境が及ぼす長期的な影響を調べるため、参加者が過去に経験したトラウマ体験の数と、その後4年間の健康状態の関係を探った。結果は、U字型の曲線としてあらわれた。つまり最も健康上のリスクが低かったのは、逆境を経験した数が中程度の人たちだった。その一方で、逆境を経験した数が最も少なかった人たちと、最も多かった人たちは、いずれもうつ状態にある傾向があり、人生に対する満足度も低かった。

出典:スタンフォードのストレスを力に変える教科書

 

つまり、

逆境を経験した数が、、
  • 少ない⇒うつになりやすい
  • 中程度⇒健康的
  • 多い⇒うつになりやすい

 

さらに追跡調査を行ったところ、新たな逆境を経験したとき、過去に多くの逆境を経験した人のほうが、逆境の経験が少ない人に比べて、うつ状態になりにくいことがわかりました。

過去のつらい経験が自分を助けてくれるのです。



まとめ

僕はこの本を読むまで、なんとく「ストレスは悪いもの」という印象を勝手に思っていましたが、実際は違いましたね。

ストレスに対してポジティブな認識をしておくことで、ストレスと上手な付き合いができるのではないでしょうか。

今回紹介した以外にも、ストレスとの向き合い方について、多くの実験をもとに語られています。

気になった方は是非読んでみてください!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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