テレビをつけていると、景気・インフレ・デフレについてのニュースを報道している時間があると思います。
この言葉たちをよく聞いたことはあっても、本当の意味って詳しく教えてもらっていませんよね。
今回は、お金の流れや価値を勉強しいていきましょう。
お金と社会関係
お金はよく「社会の血液」にたとえられます。
社会とのかかわりなしに生きていくことができない以上、社会の中でのお金の流れにも目を向けざるを得ません。
お金は、「家計」「企業」「政府」
の3つのグループを行ったり来たりしています。
家計
個人は、働いて得た収入で家計をやりくりします。
企業などで労働して給与をもらい、もらった給与で企業からのサービスや商品を買っています。
企業
企業は家計からの労働力を使って商品やサービスを提供して利益を得て、家計に給与を支払います。
家計から提供される労働力をもとに、商品やサービスを生産・販売して利益を得る。
そして、その利益から給与を支払っています。
政府(国・地方公共団体)
政府は、税金を使って公共サービスを家計や企業に提供しています。
稼ぐ代わりに家計や企業から税金を集め、企業では難しい社会保障などの公共サービスを提供する。
企業に仕事の発注も行っています。
このようなお金の流れによって、社会の活動が支えられているのです。
景気によるお金への影響
景気とは、企業の生産活動とモノやサービス、お金の流れの状態のことを指します。
景気には、良くなったり悪くなったりを繰り返す景気の波があります。
景気が良くなると
- 家計→収入増
- 企業→利益増
- 政府→税収増
景気の過熱を抑えるため、日銀による金融政策や増税が行われる。
景気が悪くなると
- 家計→収入減
- 企業→利益減
- 政府→税収減
景気を上向かせるために、減税や公共事業の増加、日銀による金融政策がとられる。
税収が減るのに支出が増え、収支が悪化する。
お金の価値は変化する
物をいくらなら買うか、いくらなら売るかは、人や企業により異なります。
その中で、多くの人の判断が一致するところに価格は落ち着いていきます。
物の量(供給)よりも欲しい人 (需要)
が多いと値段が上がります。
物の値段が全体的に上がっていくことをインフレーション(=インフレ)とい
います。
逆に物の量が増えすぎたりすると、売りさばくために値下げが
行われます。
社会全体で値下がりが続くことをデフレーション(=デフレ)といいます。
物の価格はいつも同じではないし、物と交換するお金の価値も変化しています。
個人の判断がお金の価値にも影響を与えているのです。
インフレ・デフレとは?
インフレ
インフレは、
需要が供給を上回ることで起こります。
需要>供給
需要(欲しい人)が多いのに、供給量(商品の量)が追いつかないのが原因。
その場合、価格が高くても売れるので、物価が上昇する。
生活への影響
- 物価が上がる
- 預貯金の価値が下落
- 金利が上がる
- 給与が上がりやすい
デフレ
デフレは、
需要が供給を下回ることで起こります。
需要<供給
需要(欲しい人)が少ないのに、供給量(商品の量)が多すぎるのが原因。
その場合、価格を安くしないと売れないので、物価が下落する。
生活への影響
- 物価が下がる
- 預貯金の価値が上昇
- 金利が下がる
- 給与が上がりにくい
まとめ
上記のように、お金は世の中の変化によって、価値が変化していきます。
お金の機能については、以下のリンクで解説しているので、まだ読んでいない方は是非参考にしてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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