人的資本とは
これからお金を稼げる力のことです。
お金をたくさん貯めている人は金融資產を、自分名義の住宅や車などがある人は実物資産を持っていることになります。
これらはすでに手に入れている資産です。
目には見えず、まだ手に入れてはいないけれど、将来期待できる収入や貯蕃をする力を、ここでは経済学の考え方から「人的資本」と呼びます。
一般的には、今後働ける年数が長い若い人は人的資本が大きいと考えられますが、人的資本は年齢、能力、立場などにより違ってきます。
あなたの人的資本を支えているものは何でしょうか。
仕事で必要を資格や技術はもちろん、病欠せずに働ける健康な体や、仕事を円滑に進められるコミュニケーション能力も重要な要素です。
自分の人的資本について、一度確認してみましょう。
例えば
- 資格を持っている
- プレゼンが得意
- 健康に自信がある
- リーダーシップがとれる
- 接客が得意
など、働き方、今の収入、身に着けている能力、性格などから客観的に自分を見つめ直してみましょう。
人的資本は年によって変化する
年を取っても収入に変化がなければ、人的資本は単純に残りの時間で決まります。
経験を積んで同じ仕事を短い時間でこなせるようになったり、経験が認められ立場が上がったり、信用を得て重要な仕事を任されることなどにより収入が増えれば人的資本も増えます。
非正規雇用だった人が正社員になったり、転職で新与が上がった場合も人的資本は增
えることになります。
一方、収入の変化が激しい職業の人は、人的資本を把握しづらく、変動も激しいといえます。
人的資本を少しでも大きく、長く維持する方法を若いときから考えておきたいもの
です。
年代ごとの人的資本の価値
20代
持ち時間はまだまだタップリ、体力もある。
しかし、 働き始めたばかりで経験は少なく信用も低い。
実績もほとんどない。
30代
仕事に慣れて、 頭角を現し始める人もいる。
働いている業界の事情もわかり、 信用や実績を積み重ねていく時期。
40代
働き盛りとして重要な仕事を任せられる。正社員なら給与も大きく伸び、フリーの場合も収入が伸びる時期。
50代
出世する人と、しない人の差が大きくなる。
勤務先の状況によっては早期温職や転職を余儀なくされる。
体力の衰えを感じ始めることも。
60代
現在は60歳で定年退職、65歲まで継続雇用の会社が多い。
長年の経験や人脈を活かして、 定年後に起業する人もいる。
まとめ
上記のようにそれぞれの年代によって人的資本の価値が違います。
20代は若くて体力はあるけど、まだ社会人として駆け出したばかりなので、信用や実績・経験が他の年代に比べると獲得できていません。
図にすると以下のような感じです。
そのため、私たち20代は若さを活かし、どんどん失敗を恐れずにチャレンジし、経験を積み上げていくことが大切になります。
20代のうちに様々な経験を積めるように頑張っていきましょう。
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