
同じ仕事を任されてるのに、なんで自分は仕事が遅いのだろう
「仕事がなかなか終わらない」
こうした悩みは多くの社会人が抱えていると思います。
こちらの本の著者は、「歯科医師」と「作家」という2つの肩書きを持ち、両方の仕事で継続的に高い実績を積み上げてきました。
その秘密は、本書のキーワードである「超・集中状態」にあります。
では、仕事が早く、デキる人はどのようなことを実践しているのでしょうか。
今回は、著書の数々の事例をもとに、解説していきます!
集中力とは?

そもそも集中力ってなに?
多くの人は、集中を
「ある行為に対して脇目も振らず没頭している状態」
と捉えている人が多いです。
しかし著者は、
結果を出すための取り組みそのもの
だと考えています。
例えば、3ヶ月後に成し遂げたい目標を設定したとしよう。その期間は、仕事やプライベートを含めた自分のスケジュールをすべて、その目標を最優先にしたものに組み替える。「この期限内に必ず目標を達成する」。こうした強い意志のもと、成し遂げたいものを最優先にすれば、人は自然とその事柄に集中できる。
これを応用して、
「この仕事を最短で終わらすためには、どうすればいいか」
を常に考えることで、最短・最速・最大の成果をあげる一歩に繋がります。
仕事が早い人がやっているコト
では、最短・最速・最大の成果を出すために、具体的にどのようなことをすれば良いのでしょうか。
一流をめざす
まず、必要なことは何か。
それは、
- 「一番になる」
- 「一流になる」
と、強く自分に言い聞かせ、本気でそれを目指すことです。

二番目や三番目ではだめなの?
なぜなら、可能性にリミッターをかけることで、思考や行動にも制限がかかりやすくなるからです。
また、一流になるためには、常に一流の人々を観察し、彼らと同じ舞台に立つ必要があります。
堂々と「最高の舞台」に立つことを意識しましょう。
結果だけにフォーカスする
心や行動に迷いが生じると、「超・集中状態」に入れず、大きな成果をあげることは難しくなります。
迷いが生まれる原因は何か。
それは、結果のために自分が取るべき行動に対して、
- 「恥ずかしい」
- 「やりたくない」
- 「他人からどう思われるだろう」
といったマイナスの感情を抱くこと。
望む結果を出すための行動が、他人から「必死すぎてみっともない」と思われることはあると思います。
しかし、結果しか見えていない状態になると、高いパフォーマンスを発揮できる「超・集中状態」に入りやすくなります。
それを維持すれば、一日中、全神経を集中させ、最高の仕事をやり遂げられることができるでしょう。
徹底した事前準備
周囲に影響されず、ブレずに行動ためには、事前準備が欠かせません。
「この状況が起きたら、こういう対応をする」
こんなふうに、起こりうるすべての状況に応じて判断するためのフローチャートを作成するとよいです。
例えば、面接やプレゼンであれば、予想される質問を解析し、自分なりに対策しておくことで、自信をもって話すことが出来ると思います。

判断に迷いが生じると、集中力が途切れて、完璧な仕事ができなくなります。
そのため、ためらうことなく行動に移れるような事前準備が必要になるのです。
潜在意識を活かす

潜在意識ってなに?
潜在意識とは、
私たちが日ごろ「意識」して何かに取り組んでいるとき、その「意識」全体のたった4%しか関与していないという。残りの96%は潜在意識と呼ばれており、この潜在意識こそが「超・集中状態」に影響を及ぼしている。潜在意識の存在は、昔から「虫の知らせ」や「火事場のバカ力」といった言葉でも知られている。これは、ときに人生を変えるほどの大きなパワーの源となる。
では、この潜在意識をうまく利用する方法はあるのでしょうか。
潜在意識の力を上手く引き出すカギは、日常の心構えにあります。
具体的には、他人に対しても自分に対しても、ネガティブな言葉を使わず、ポジティブな言葉を意識的に用いることです。
スポーツの世界を見てみると、「思いの強さで勝つ」といった言葉がよく使われています。
あるスポーツ選手は、ふと弱気になったとき、「大丈夫」「自分はできる」と言葉にする選手も多いですよね。
すると、潜在意識がプラスの方向に働き、ものごとをやり抜くパワーが芽生えるのです。
もし集中力が途切れたら?

なかなか集中できなかったり、集中力が続かないときはどうすればいいの?
3分間だけ集中
「3分間だけ集中」することを著者はおすすめしています。

たった3分でいいの?
試してみれば3分間でできることの多さに気づくはずです。
「1時間集中しよう」と考えても、集中力が分散していまうことも多いです。
そういうときこそ、集中力を持続させようとするのではなく、3分という短い時間で区切って、集中できる時間を積み上げるというように、発想転換するとよいです。
小さなゴールを設定する
集中力を保つには、達成したい目標の設定が重要となります。
成し遂げたい目標が大きければ大きいほど、具体的なゴールをイメージすることは難しく、かえって意欲を削いでしまうことさえあります。
そういうときは、ゴールまでの道のりを複数のステップに分けましょう。
そして、最初のステップを、当面の「小さなゴール」とすると、モチベーションを保ちやすくなります。
段階を踏んで小さなゴールをクリア
⇒達成感や満足感が生まれる
これを繰り返すと、その都度プラスのエネルギーに変換されていきます。
自分のルーティンを作る
自分なりのルーティンを作ることは、とても効果的です。
決まったことを繰り返すことによって、仕事にリズムが生まれ、集中状態の習慣化が促されます。
同様に、1日のスケジュールをあらかじめ決めてから行動するのもよいですね。
自分が取るべき行動が決まっていれば、それに集中するだけでよくなります。
次のアクションに迷って、時間を無駄にすることも減ることでしょう。
また、そのルーティンは、望む結果を出すことにフォーカスしたものであれば、なお効果的となります。
ルーティンが身についたら、より集中力を高め、成果が出せるように、それを逐一改善するようにしましょう。
まとめ
本書には、今回紹介したい以外にも、「超・集中状態」を習慣化させるための32の心得が書かれています。
仕事を早くできる人間になるために、購入して実践してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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